GCC Vol.151

Created User: 中部グラフィックコミュニケーションズ工業組合 / Date Created:2015/02/27 13:17:49 / Date Created:2016/03/04 17:41:34 / Language:ja

第2回・クロスメディアカンファレンス開催告知

将来に真剣に向き合うカンファレンス

「私たち社員は使い捨てなのか」ということを言われたことがあります。

そのようなつもりで経営しているわけでは勿論ありませんが、何故そのようなことが言葉として発せられたのか——。

そもそも私たちが日々作り出しているモノが世の中の役に立っているのか、使い捨ての産物をただ排出しているだけなのではないか、なんのためにやっているのか、将来はどうなるのかといったことを示すことができないことが根本にあるのではないかと考えました。

さらに人口低下、労働力低下で縮小する日本経済においては、大企業と中小零細企業の格差は開く一方であり、私たちの業界における雇用の確保、人材の育成は一層厳しくなると予想されます。

また、社外のお客様から見ても、私たちの業界が何を主体としているのか、はっきりと理解している人は少ないのではないかと感じています。

私たちは、紙以外のメディアとしてウェブやアプリ、デジタルサイネージなど電子化を進めてきましたが、それによって主体性を欠き、顧客は一層混乱したかもしれません。

そして、ツイッターやフェイスブックなどSNSの登場は、お金を出さなくても世に情報を発信することを可能にし、私たちに一番近いメディアであった印刷は、安くて当たり前だというTVCMが流れ、ネット通販の感覚で価格競争に陥っています。

このような中で、私たちが右往左往している様を、社内外に見取られてしまっているのではなないでしょうか?

組合として、また、業界として、働く人にもお客様にも何ができるのか、その将来に真剣に向き合わなければいけない時期にきているのではないかと思います。

 

今回のテーマは「考える」

今回登壇される理央氏は数々の企業での実務経験のあるマーケティングの専門家であり、坂本氏はUXデザイナーとして、社内外各所でセミナーやワークショップを開催し、これからのモノ作りを考える活動をされています。「モノを売ること=営業」「モノを作ること=制作」と考えると、一見繋がらないように思うかもしれませんが、「売れる(集客できる)モノを作る」と考えてお二方の著書、理央氏「なぜか売れる仕組み」、坂本氏「IAシンキング」を読めば、その多くの共通点に気付きます。

 

「何を」「誰に」「どうやって(どのように)」

「デザイン性の高いチラシと売れるチラシ」「デザイン性の高いウェブサイトとアクセスの多いウェブサイト」のどちらが求められるかを考えれば、売ることと作る事は直結していることに気付きます。

その中で重要なキーワードとなるのが、「何を」「誰に」「どうやって(どのように)」。

理央氏は、その順番が重要だと語り、坂本氏はモノ作りのスタート地点であり、そのためには、今までとは違った「視点」で物事をみる必要があるとしています。言葉は悪いですが、「いいなり」で作るのではなく、基本を押さえ、見えるもの、見えないものを網羅した情報解析による提案ができれば、予想通りいかなかったとしても、そこには価値を見出すことができます。

 

「正解はない」「自分で考える」

マーケティングの世界にも、デザイン、ウェブ、モノ作りの世界においても「正解はない」ということを私たちはまず認識する必要があります。

突き放されたような気がしてしまいますが、世の中に溢れかえる情報は、あたかも正解を教えてくれるようにみえます。

自分で考えなくても、誰かに聞けば、本を読めば、ネットで検索すればいい。そして、それがすぐに自分に身につき、実行できるものと勘違いしてしまっています。

また、機器やソフトウェアが一定の水準まで達してしまった今では、それまでの技術や創意工夫での差別化ができなくなりました。

さらにデフレによる「良い物を早く安く」という消費者感覚は、私たちから「考える力」「考える時間」を奪ってしまったような気がします。このまま「安かろう悪かろう」となってしまっては、業界自体が社会的に見放されてしまうのではないかと危惧してしまう程です。

それぞれの著書では、「自分で考える」ことの大切さ、正解に近づくため、確率をあげるための知識の体系化、考え方のフレームワークといった実にシンプルな理論が語られています。

 

当日は、時間の都合上全てを語っていただくことは難しいので、沢山のヒントがちりばめられたお二人の著書を一読されることをお薦めします。それによってこのカンファレンスがさらに意味のあるものになることは間違いありません。

 

今回のカンファレンスで、私たちの組合、また業界は、冒頭で申し上げた背景、状況下にはありますが、決して暗い将来ではなく、理央氏の言葉を借りれば「考えて考え抜く」ことで、今まで以上の顧客との関係構築、豊かな社会生活に大いに貢献し、必要とされる業界であるという明るい未来が存在することを、参加者全員で感じとることができればと願っています。皆様のご参加を心よりお待ちしております。(クロスメディア委員長・川原正隆) 

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